僕は、幸せに生きたいです。
「世間ではこれが正解らしい」という人生をそのまま歩くのではなく、自分自身で、自分の人生を研究していきたいと思っています。
- 研究やデータを調べる。
- 自分自身の経験や価値観と照らし合わせる。
- そのうえで、自分なりの人生のルールを決める。
これが、NISA研究所で書いていく「人生戦略ノート」の基本的な考え方です。
今回は30代でこれからの人生で「やらない」と決めたことを10個まとめました。
※エビデンスとなった研究等の情報は本文の最後にまとめてあります
人生戦略ノート|自分の幸せを、自分で研究する
幸せになるための正解は、人によって違います。
たくさん働くことが楽しい人もいれば、できるだけ自由な時間を持ちたい人もいます。
高級車やブランド品に価値を感じる人もいれば、旅行や趣味、家族との経験にお金を使いたい人もいます。
だから僕が知りたいのは、「世間一般の正解」ではありません。
自分はどうすれば、より幸せに生きられるのか。
そこを研究したい。
僕の人生研究の流れ
① 疑問を持つ
② エビデンスを調べる
③ 自分の経験・価値観と照らし合わせる
④ 自分なりのルールを決める
⑤ 実際に生活してみる
⑥ 必要ならまた修正する
一度決めたことが、一生正しいとも思っていません。
40歳になれば考え方が変わるかもしれない。
子どもが大きくなれば、優先順位も変わります。
仕事や資産状況が変われば、違う選択をするかもしれません。
そのときは、また調べて、考えて、修正すればいい。
自分の人生なのだから、自分自身が一番の研究者でありたい。
そう考えています。
なぜ「やること」ではなく「やらないこと」を決めるのか
20代は、「何を増やすか」を考えることが多かったです。
仕事、収入、知識、経験、人脈、フォロワー、資産。
とにかく行動する。
できることは全部やってみる。
それが必要な時期だったと思っていますし、20代の生き方を否定するつもりもありません。
ただ31歳になった今、人生を良くする方法は、何かを追加することだけではないと思うようになりました。
時間は1日24時間しかありません。
仕事を増やせば、家族との時間が減るかもしれない。
SNSを見る時間が増えれば、本を読む時間が減ります。
もっとお金を稼ぐために働き続ければ、せっかく増やしたお金を使って人生を楽しむ時間がなくなるかもしれません。
だから30代からは、
「何を増やすか」と同じくらい、「何を減らすか」を考える。
- 睡眠を削ってまで頑張らない
- 20代のような体力勝負をしない
- 金融資産・年収・肩書きで他人と比較しない
- 見栄のためにお金を使わない
- 読書・学習をやめない
- 健康を後回しにしない
- 家族との時間を仕事の余りにしない
- 予定を詰め込みすぎない
- 惰性の人間関係を維持しない
- 人生を「もっと増やすゲーム」にしない
ここから一つずつ、「なぜやらないのか」まで考えていきます。
1.睡眠を削ってまで頑張らない

大学・大学院時代の僕は、徹夜することが珍しくありませんでした。
研究をして、そのまま朝になる。
「寝る時間がもったいない」と本気で考えていた時期もあります。
20代の頃は徹夜してボロボロになっても、そのあと10時間くらい寝れば「復活した」と感じていました。
だから、
「今日は寝なくても大丈夫」
「あとから寝れば取り返せる」
という感覚で生活していました。
でも、30代からはこの戦い方をやめます。
20代の僕は、
「限界まで頑張って、あとから回復する」という考え方でした。
30代からは逆にします。
そもそも回復が必要になるほど、自分を追い込まない。
徹夜しない。
睡眠時間を削って仕事をしない。
寝不足を気合いで乗り越えようとしない。
睡眠は仕事が終わって余った時間でするものではなく、先に確保する人生の土台として扱います。
2.20代のような体力勝負をしない

20代の僕は、「とりあえず全部やってみる」というスタンスでした。
自分で事業をしていたので、
売上を伸ばすために何ができるか。
フォロワーを増やすには何をすればいいか。
新しいことを始められないか。
休みの日でも、ずっと仕事のことを考えていました。
この行動力があったからこそ得られた経験もあります。
だから20代の自分を否定するつもりはありません。
ただ、この戦い方を40代、50代まで続けるつもりもありませんし、
病気のリスクがあがるのに続けられないと考えています。
ちなみに、「起業すること自体が不幸」というわけでもありません。
つまり、起業そのものが悪かったというわけではありません。
将来的にまた自分の事業をする可能性もあります。
やめたいのは、
「自分の時間と体力を投入すればするほど、成果が増える」という働き方です。
毎日長時間働かなければ維持できない。
自分が休んだら止まる。
顧客が増えるほど、自分の仕事も増える。
そういう仕組みでは、事業が大きくなるほど自由が減ってしまいます。
これからの判断基準は、
「これを死ぬまで続けられるか?」
体力ではなく、仕組みで積み上がる働き方を目指します。
3.金融資産・年収・肩書きで他人と比較しない

資産形成について発信していると、いろいろな人の資産額が目に入ります。
「30代で金融資産1億円」
「年収〇千万円」
「FIRE達成」
もちろん参考にはします。
でも「この人は自分より金融資産が多い。だから、自分より幸せだ」
とは考えません。
生まれた家庭も違います。
収入も、家族構成も、住んでいる場所も、大切にしているものも違います。
条件の違う人の金融資産だけを切り取って、人生の上下を決めても意味がありません。
つまり、人は絶対的に豊かになっても、
「周りより少ない」
と感じれば、満足度に影響を受ける可能性があります。
この比較ゲームには終わりがありません。
1,000万円なら3,000万円。
3,000万円なら5,000万円。
5,000万円なら1億円。
1億円なら10億円。
上には必ず誰かいます。
金融資産も年収も肩書きも、人生を豊かにするための手段です。
人生の順位表ではありません。
これからは、
「他人より上か」ではなく、「自分が望む人生に近づいているか」
を基準にします。
4.見栄のためにお金を使わない

高級車やブランド品、高級時計を買う人を否定するつもりはありません。
本人がそこに価値を感じるのであれば、それは立派なお金の使い道です。
僕がやらないのは、
「他人からどう見られるか」を理由に買うことです。
たとえば車。
僕にとって車は、基本的には移動手段です。
家族5人で安全に乗れる。
荷物が載る。
快適に旅行できる。
そこには価値を感じます。
でも「高い車に乗っていると思われたい」という理由だけで400万円、500万円を出すことはありません。
大切なのは、
世間的に高いか安いかではなく、自分にとってその金額を払う価値があるか。
研究が示しているのは、物を持つことそのものより、物質的成功を人生の中心的な評価基準に置くこととの関連です。
家族旅行なら思い出が残る。
登山道具なら、新しい経験ができる。
本なら知識が残る。
便利な家電なら時間が増える。
そういうものにはお金を使いたい。
僕がお金を使うときは、
「これは自分や家族の人生に、どんな価値を増やしてくれるのか?」
を考えます。
5.読書・学習をやめない

これは、一生続けたいことです。
どれだけ忙しくなっても、
「もう勉強しなくていい」とは考えない。
1日何十ページも読む必要はありません。
1ページでもいい。
YouTubeでもいい。
ニュースを読んで、分からないことを調べてもいい。
ChatGPTを使って深掘りしてもいい。
大切なのは、
分からないことを、分からないままにする習慣を作らないこと。
もちろん、「読書をすれば認知症にならない」「勉強しないと老化する」と断定できるわけではありません。
ただ、年齢を重ねても新しいことを学ぶ意味はありそうです。
僕が学び続けたい一番の理由は、もっとシンプルです。
年齢だけを重ねる人生にしたくない。
31歳の僕と40歳の僕が、知っていることも考えていることも同じでは面白くありません。
40歳になった自分には、
「31歳の頃はこんなことも知らなかったな」
と思っていてほしい。
だから、「年間100冊」のような数字よりも、
学習しない人生に戻らないこと
を大切にします。
6.健康を後回しにしない

20代までは、若さをかなり使ってきました。
食べ放題に頻繁に行く。
睡眠を削る。
運動しない。
身体に違和感があっても「そのうち治るでしょう」で済ませる。
若いから、なんとかなってしまう。
でも健康は、お金とは少し違います。
歯、目、耳、膝、筋肉、心肺機能、血管、内臓。
失ってから完全に取り戻すことが難しいものがたくさんあります。
さらに、私たちは長寿命を考えた健康に向き合う必要があります。
これは1994年生まれの僕に、そのまま当てはめられる数字ではありません。
しかし、少なくとも「80歳くらいまで生きる前提だけで考えればいい」と決めつけず、100歳近くまで生きる可能性も含めて人生設計する価値はあると思っています。
だから、
「まだ若いから大丈夫」
とは考えない。
水泳をする。
歩く。
登山する。
体重を管理する。
歯を守る。
健康診断を受ける。
違和感が続けば放置しない。
健康は、人生でやりたいことを実現するための土台として先に守ります。
7.家族との時間を「仕事の余り」にしない

これは、自分で事業をしてきたからこそ強く感じています。
起業していると、仕事に終わりがありません。
もっと売上を伸ばせる。
もっと発信できる。
もっと改善できる。
やろうと思えば、24時間いくらでも仕事を作れます。
以前の僕は、
「仕事が終わったら家族で出掛けよう」
という順番になっていました。
でも、この順番では永遠に仕事が先になります。
子どもが小さい今と、10年後では、家族全員で自由に出掛けられる時間は同じではありません。
つまり、子どもが成長するほど、家族全員で旅行する機会は少なくなっていく傾向があります。
もちろん、すべての子どもが中学生・高校生になったら家族旅行に行かなくなるわけではありません。
大事なのは、
「子どもが家族旅行を嫌いになる」ということではなく、成長するにつれて、家族全員の時間を合わせられる機会そのものが減っていく
ということだと思います。
中学生になれば部活が始まる。
高校生になれば友人との予定や勉強、アルバイトなども増える。
さらに大きくなれば、自分自身の人生を歩き始めます。
だから、
「子どもが大きくなったら旅行に行こう」ではなく、「一緒に行ける今に行く」。
僕には今年6歳、4歳、2歳になる子どもがいます。
今なら、
「旅行に行こう」
と言えば、家族5人で一緒に出掛けることができます。
この状態があと10年、20年ずっと続くわけではありません。
仕事は40歳でもできる。
50歳でもできる。
でも、
6歳の子どもと旅行できるのは、今年しかありません。
4歳も今年だけ。
2歳も今年だけ。
だから僕は、家族との時間を「仕事が終わって余った時間」にはしません。
家族旅行、子どもの行事、夫婦で過ごす時間を先に確保する。
そのあとに仕事を入れる。
家族5人で自由に過ごせる今という時間には、期限がある。
そう考えて、家族との時間を先に取ります。
8.予定を詰め込みすぎない

以前は、
「空いている時間があるなら、何かできる」
と考えていました。
仕事をする。
勉強する。
誰かに会う。
新しい予定を入れる。
でも今は、予定が入っていない時間も必要な時間だと思っています。
散歩する。
本を読む。
山へ行く。
家庭菜園をする。
家族とゆっくりする。
こうした時間は、数字として成果が見えにくい。
でも無駄ではありません。
この研究は、「暇なほど幸せ」という意味ではありません。
むしろ重要なのは、時間に追われ続けないことだと思います。
僕が欲しいのは、何もしない人生ではありません。
自分で時間の使い方を決められる人生です。
予定表を100%埋めない。
空いている時間を見て、
「何を入れよう?」
ではなく、
「この余白を残しておこう」
と考えます。
9.惰性の人間関係を維持しない

これは、
「人間関係をどんどん切る」
という話ではありません。
むしろ、人とのつながりは人生にとってものすごく大切です。
だからこそ、大切にしたいのは人数ではなく関係の質です。
一方で、すべての人間関係がプラスとは限りません。
もちろん観察研究なので、「その人との付き合いが死亡の原因」と単純に断定することはできません。
それでも、人間関係は「多ければ多いほどいい」とは言えなさそうです。
昔から知っているから。
誘われるから断りづらいから。
なんとなく関係を切るのが悪い気がするから。
それだけで、すべての付き合いを続ける必要はないと思っています。
会うと元気になる。
安心できる。
刺激をもらえる。
また会いたい。
そういう人との関係を大切にする。
本当に大切な人に使える時間を残す。
これを人間関係の基準にします。
10.人生を「もっと増やすゲーム」にしない

最後は、僕がこれから最も意識したいことの一つです。
人生を「もっと増やすゲーム」にしない。
もっと稼ぎたい。
もっと資産を増やしたい。
もっと事業を大きくしたい。
もっとフォロワーを増やしたい。
もっと評価されたい。
「もっと」には終わりがありません。
もちろん目標を持つことは好きです。
成長することも、新しいことに挑戦することも好きです。
問題なのは、
どこまで行けば十分なのかを決めないまま走り続けること
だと思っています。
ここは少し注意が必要です。
以前は「年収が一定額を超えると幸福度はそれ以上上がらない」という研究が広く知られていました。
さらに2023年には、この研究と「幸福度は一定所得で頭打ちになる」とした研究の研究者たちが共同で再分析しています。
つまり、
「お金は一定以上あっても意味がない」と単純に言うのも正しくありません。
お金は大切です。
僕自身もそう思っています。
ただ、同時に4番で紹介したように、物質的成功そのものを人生の中心に置く傾向は、低いウェルビーイングとも関連しています。
だから必要なのは、
「お金は増やしても意味がない」
ではなく、
「何のために増やすのかを、自分で決めておくこと」
だと思っています。
僕が資産形成をしてきた理由の一つは、
人生の選択肢と自由な時間を増やすためです。
それなのに、
資産をさらに増やすために自由時間を全部仕事へ戻してしまったら、本末転倒です。
一人の人間ができることには限界があります。
1日は24時間。
身体は1つ。
何かに時間を使えば、その時間を別のことに使うことはできません。
だから必要なのは、
全部を手に入れることではなく、「自分は何に人生を使うのか」を決めること。
僕が残したいのは、
健康。
家族。
読書・学習。
水泳。
散歩。
家族旅行と写真。
家庭菜園。
登山。
発信活動。
そして、自分が面白いと思える仕事です。
「もっと増やせないか?」だけではなく、「もう十分ではないか?」も考える
お金や仕事を増やすために人生を使うのではない。
自分が望む人生を実現するために、お金と仕事を使う。
まとめ|30代は「何を増やすか」だけでなく「何を減らすか」

20代の僕は、
「何を増やせるか」
を考えてきました。
仕事、収入、経験、知識、人脈、フォロワー、資産。
それが必要な時期だったと思っています。
だから、20代の生き方を後悔しているわけではありません。
ただ31歳になった今は、
「何を増やすか」だけではなく、「何を減らすか」を決める段階に入った
と感じています。
睡眠を守る。
健康を守る。
家族との時間を守る。
学び続ける。
本当に付き合いたい人を大切にする。
自分が好きな趣味を持つ。
そして、お金や仕事はそれらを実現するための手段として使う。
この「やらないことリスト」は、自分を縛るためのものではありません。
むしろ逆です。
不要なものを減らして、本当に大切なものに人生を使うためのルールです。
これが31歳の今、自分なりに考えている人生戦略です。
当然、これから考え方が変わることもあると思います。
そのときはまた調べて、考えて、修正します。
自分の幸せを、自分自身で研究し続ける。
それを、この「人生戦略ノート」で続けていきたいと思います。
参考文献・エビデンス
本記事では、自分自身の人生戦略を考える材料として、論文・公的機関の資料などを参考にしています。
なお、研究結果は「すべての人に必ず当てはまる正解」を示すものではありません。特に観察研究では因果関係を断定できないものもあるため、本記事では研究結果と自分自身の経験・価値観を照らし合わせながら、自分なりの人生戦略を考えています。
参考1|睡眠不足と認知機能
Impact of one night of sleep restriction on sleepiness and cognitive function: A systematic review and meta-analysis
Sleep Medicine Reviews, 2024
DOI:10.1016/j.smrv.2024.101940
一晩だけ睡眠時間を2〜6時間に制限した場合でも、翌日の眠気が増え、持続的注意力が低下することを示した44研究のメタ分析。
参考2|徹夜後の回復睡眠
Two nights of recovery sleep restores hippocampal connectivity but not episodic memory after total sleep deprivation
Scientific Reports, 2020
DOI:10.1038/s41598-020-65086-x
一晩の完全な睡眠不足後に2晩の回復睡眠をとっても、一部のエピソード記憶が完全には回復しなかったことを報告。
参考3|長時間労働と健康リスク
WHO / ILO Joint Estimates:Long working hours and ischemic heart disease / stroke
World Health Organization / International Labour Organization, 2021
週35〜40時間労働と比較して、週55時間以上働く人では脳卒中や虚血性心疾患のリスクが高いことを報告。
参考4|起業・自営業と幸福度
Happy Entrepreneurs? Everywhere? A Meta-Analysis of Entrepreneurship and Wellbeing
Entrepreneurship Theory and Practice, 2023
DOI:10.1177/10422587211072799
94研究・82か国・319の効果量を統合したメタ分析。起業・自営業には幸福度を高める側面がある一方、ストレスなどマイナスの側面もあり、「起業すれば必ず幸せ」と単純には言えないことを示している。
参考5|所得順位と生活満足度
Income Status and Life Satisfaction
Journal of Happiness Studies, 2022
DOI:10.1007/s10902-021-00397-y
生活満足度には絶対的な所得額だけでなく、周囲の中での所得順位や相対所得も関係していることを分析。
参考6|物質主義と幸福度
The relationship between materialism and personal well-being: A meta-analysis
Journal of Personality and Social Psychology, 2014
DOI:10.1037/a0037409
259の独立サンプル・753の効果量をまとめたメタ分析。お金・所有物・物質的成功を重視する傾向と、低いウェルビーイングとの関連を報告。
参考7|読書習慣と認知機能
Reading activity prevents long-term decline in cognitive function in older people: evidence from a 14-year longitudinal study
International Psychogeriatrics, 2021
DOI:10.1017/S1041610220000812
64歳以上1,962人を最大14年間追跡。読書習慣のある人では、長期的な認知機能低下が少ない傾向が確認された。
参考8|新しいことを学ぶことと記憶機能
The Impact of Sustained Engagement on Cognitive Function in Older Adults: The Synapse Project
Psychological Science, 2014
DOI:10.1177/0956797613499592
高齢者がデジタル写真やキルティングなど認知負荷の高い新しいスキルを約3か月学んだ結果、エピソード記憶の改善が確認された研究。
参考9|身体活動と健康・死亡リスク
Physical activity – Fact sheet
World Health Organization(WHO)
WHOは、身体活動が不十分な人では、十分に活動している人と比べて死亡リスクが20〜30%高いと報告している。
身体活動は、心血管疾患、2型糖尿病、一部のがん、メンタルヘルス、認知機能、睡眠などとも関連する。
参考10|長寿化と「人生100年」の可能性
Ageing populations: the challenges ahead
The Lancet, 2009
DOI:10.1016/S0140-6736(09)61460-4
死亡率の改善が今後も続くという前提で、2000年生まれの日本人の少なくとも半数が104歳、2007年生まれでは107歳まで生存すると推計。
平均寿命だけでなく、若い世代の将来的な長寿可能性を考えるうえで参考になる研究。
参考11|子どもの年齢と家族旅行の回数
国土交通省「平成22年版 観光白書」
第I部 第2章『日本、フランス、韓国における観光旅行の動向』― 家族旅行
国土交通省, 2010
平成21年の日本における子どもの年齢別の家族旅行回数では、中学生の子どもとの家族旅行は年間1.04回、高校生では0.74回となっており、「中学生、高校生の子どもとの家族旅行の回数が特に少ない」と報告されている。
子どもが成長するにつれて、家族全員で旅行できる機会が減っていくことを考える材料になる。
参考12|時間を買うことと幸福度
Buying time promotes happiness
Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS), 2017
DOI:10.1073/pnas.1706541114
6,000人以上を対象とした研究。家事代行など、自分の時間を増やすためにお金を使う人ほど生活満足度が高い傾向が確認された。
実験でも、同じ金額を物に使う場合より、時間を増やすために使った日の方が幸福度が高かった。
参考13|社会的つながりと長寿
Social relationships and mortality risk: a meta-analytic review
PLoS Medicine, 2010
DOI:10.1371/journal.pmed.1000316
148研究、約30万9,000人を統合したメタ分析。
良好な社会的つながりを持つ人では、社会的つながりが弱い人と比較して、生存可能性が約50%高いという関連が報告された。
参考14|ストレスの強い人間関係と死亡リスク
Stressful social relations and mortality: a prospective cohort study
Journal of Epidemiology & Community Health, 2014
DOI:10.1136/jech-2013-203675
デンマークの9,875人を追跡した研究。
家族・友人などからの頻繁な要求、心配、衝突と死亡リスク上昇との関連を報告している。
参考15|所得と幸福度
Experienced well-being rises with income, even above $75,000 per year
Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS), 2021
DOI:10.1073/pnas.2016976118
33,391人から170万件以上のリアルタイムデータを分析。
所得の増加と幸福度には正の関係があり、「年収7万5,000ドルを超えると幸福度が完全に頭打ちになる」という単純な結果にはならなかった。
参考16|所得と幸福度の再分析
Income and emotional well-being: A conflict resolved
Proceedings of the National Academy of Sciences(PNAS), 2023
DOI:10.1073/pnas.2208661120
Daniel Kahneman、Matthew Killingsworthらによる再分析。
幸福度の低い一部の人では一定所得以上で幸福度の伸びが鈍化する一方、多くの人では高所得帯でも所得と幸福度の正の関係が続くことを報告。
そのため「一定以上のお金は幸福にまったく意味がない」と断定するのではなく、所得を増やすことと、自分にとっての「十分」をどこに置くかを分けて考える必要がある。

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